論文ID: cn-001894
ポンペ病に対するアルグルコシダーゼ アルファ特定使用成績調査データを用い,全般改善度別の%努力肺活量(percentage of predicted forced vital capacity,以下%FVCと略記)と6分間歩行検査(6-min walk test,以下6MWTと略記)の変化及び発症後本調査登録時期別(shorter群/longer群)に%FVC推移を線形混合効果モデルにて検討した.%FVC(37名)と6MWT(18名)の評価可能例のうち全般改善度でやや改善と判定された71.4%で%FVC,66.7%で6MWTが悪化していた.登録時%FVCのモデル推定値はlonger群よりshorter群で高値(P = 0.0413),傾きは有意に小さかった(P = 0.0051).発症後早期の治療開始と各臨床症状の定量的評価が重要である.