論文ID: cn-002151
症例は58歳男性.頭痛,異常行動のため当院へ救急搬送された.発熱と見当識障害を認め,脳脊髄液検査で単核球増多あり.血清および髄液クリプトコッカス抗原陽性からクリプトコッカス髄膜脳炎と診断した.抗真菌薬投与中の入院26日目に対麻痺を来し,MRIでC2~Th3椎体レベルに髄内異常信号域を認めた.ステロイドパルス療法およびプレドニゾロン内服による後療法により,脊髄長大病変は縮小し,91日目に独歩退院した.本症例におけるステロイド反応性の脊髄長大病変は,病原性真菌の直接浸潤ではなく,免疫学的機序による遅発性増悪の稀な表現型と考えられた.