日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第6回大会
セッションID: P3-13
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ポスター発表3:加齢・支援・感情
有声・無声子音がもたらすイメージに対する実験的アプローチ(2)
*平田 佐智子浮田 潤
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抄録
音韻象徴性(phonetic symbolism)をもたらす要因として、音声が持つイメージのクロスモーダル的性質に着目し、そのイメージの性質と色や音といった物理的刺激との相互作用を調べるGarner's speeded classificationを用いることで、実験的アプローチを試みた。「有声子音または無声子音+a」という構成のひらがな一文字のペアと、色(白色・黒色)との間にクロスモーダル的一致が見られるか否かを検討した結果、全体としては有声子音・黒色及び無声子音・白色との間に一致効果が見られた。さらに子音ペアごとに同様の傾向が示すのかどうかを確認するため再分析した結果、色弁別・子音弁別課題ともにある特定の子音ペアのみが全体と同様の傾向を示すことがわかった。よって全ての子音ペアが有声・無声子音として機能しているわけではないと言える。ただし、本分析で用いたデータ数による問題も考えられる。
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© 2008 日本認知心理学会
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