実験室場面の展望的記憶課題として、Virtual Weekを用いて高齢者の展望的記憶パフォーマンスを検討した。Rendell&Craik(2000)は、先行研究における問題点である課題材料が抽象的すぎる点、刺激が偶発的で予測できない点を改善し、朝食や夕食・買い物や通学といった一日の流れを想定したVirtual Weekを開発した。さらに、課題の条件は、毎日同じことを繰り返し行うという日常生活における規則性が導入された、規則・不規則・タイムモニタリング条件である。その結果、実験室場面において、高齢者は規則条件で高い結果が示された。