日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第7回大会
セッションID: P1-05
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感情刺激の処理特性
快感情と不快感情の違い
*野畑 友恵箱田 裕司二瀬 由理
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抄録

本研究は,感情刺激の処理について自動的な処理と有効視野について検討した。実験では写真刺激(快,不快,中性)提示中に,画面の4隅のいずれかに提示される数字を検出できるかを調べることによって有効視野の範囲を測定した。さらに,提示された刺激の偶発再認課題を用いて刺激に対する自動的処理の程度を測定した。実験の結果,有効視野は不快刺激観察中に狭くなる傾向がみられた。一方,再認課題は,不快,快,中性刺激の順に正再認率がよいことがわかった。このことから,不快刺激の処理は有効視野を狭め自動的に処理されていることが示唆された。

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© 2009 日本認知心理学会
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