日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第12回大会
セッションID: P1-12
会議情報

ポスター発表1 知覚・感性,社会的認知,発達・教育・学習,一般
音声提示される有声・無声子音と動作強度の刺激反応適合性
*平田 佐智子山田 陽平中川 岳永井 聖剛
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

音象徴とは、音声が感覚経験あるいはこれを基底とした概念と対応関係を持つことである。音象徴と身体性の関連を検討するため、音象徴的性質として既に示されている「有声子音は力強く、無声子音は繊細である」という傾向が、音声を刺激、身体運動を反応とした刺激反応適合性課題を実施した。有声・無声子音を含む音声および触覚センサーを用いた実験を行った結果、有声子音と強く押し込む動作、無声子音と弱く触れる動作が対となる条件において、その他の組み合わせの条件よりも反応時間が短くなり、刺激反応適合性が見られた。先行研究では、本課題において刺激が抽象度の高い次元で処理され、その後運動反応システムへ影響を与える可能性が指摘されている。本研究で用いた音声は単独では意味を成さない刺激であったが、有声―無声という抽象的次元として同様のシステムによって処理が行われた可能性が示唆される。

著者関連情報
© 2014 日本認知心理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top