日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第13回大会
セッションID: P-2-53
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ポスターセッション2
動画像の解像度,撮影対象,提示方法が感性的印象へ及ぼす影響
池田 華子*田中 智明*日高 聡太*石山 智弘*宮崎 弦太
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抄録

ハイビジョン(HD)とその4倍の画素数を持つ超高精細(4K)動画像では,異なる感性的印象が生じることが報告されている.本研究では,解像度とともに,撮像対象(自然物・人工物)および撮影画角(広・中・狭)が感性的印象に及ぼす影響を検討した(実験1).次に,先行研究(23.98 fps)よりも高い(59.94 fps)フレームレートで動画像を撮影・提示し,映像に含まれる動きの大小が及ぼす効果についても検討した(実験2).実験1では,4K映像において撮影画角が広い場合や自然風景が提示された際に,HD映像に比べより好ましく快適であるという印象が生じた.実験2では,動きの大小に関わらず,4K映像においてより好ましく快適であるという印象が生じ,動きの大きい 4K映像に対して評価や快適さが低下するという先行研究の知見と異なる結果が得られた.以上のことから,超高精細動画像に関して,観視者の感性的印象を効果的に高める条件が存在することが示唆された.

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© 2015 日本認知心理学会
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