日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第13回大会
セッションID: P-1-62
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ポスターセッション1
自己報告式質問紙による認知機能の測定(2)
―EFQの妥当性の検討
関口 理久子*山田 尚子
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キーワード: EFQ, 自己報告式質問紙, CFQ
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抄録
本研究は、認知的失敗質問紙(CFQ)、日常記憶質問紙(EMQ)、感情調節尺度(ERQ-J)および5因子性格検査短縮版(FFPQ-50)を用いて、実行機能質問紙改訂版(EFQ-R)の構成概念妥当性を検討することを目的とし行われた。相関分析により以下の点が明らかになった。CFQの注意の転導と注意維持(SA)や自己意識(SC)に負の相関が認められ、SAと注意散漫項目、SCと「決心まで迷う」の項目との相関が認められた。EMQの検索とSAに負の相関が認められた。FFPQ-50の統制性とSAやプランニング(P)に正の相関が認められ、Pは「仕事は計画的」、SAは「根気が続かない」の項目との相関が認められた。FFPQ-50の情動性とSAや効率(E)と負の相関が認められ、Eと高情動性や抑鬱項目、SAと抑鬱項目に相関が認められ、抑うつや高情動性と行動の効率低下や注意維持の困難との関連が示唆された。
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© 2015 日本認知心理学会
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