日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第14回大会
セッションID: P1-01
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ポスターセッション1
オンライン認知実験の可能性を探る
*眞嶋 良全
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抄録

近年,クラウドソーシングサービスを利用したオンラインでの調査・実験が数多く行われるようになってきている。特に,Amazon 社の Mechanical Turk (AMT) は低額のタスクを,簡単かつ大量に発注できることから,その利用が進んでいる。また,質問紙にとって代わる調査研究だけでなく,オンライン上で認知実験を行う試みも始まっている。しかしながら,AMTではサンプルの人口統計変数に偏りがあり,参加者の大半は米国在住の白人となることが示されている。本研究では,AMTとは異なる人口統計変数的特徴を有する国内のクラウドソーシングサービスを用いて参加者を募り,先行研究と同様にオンライン認知実験の有効性を検証した。ミリ秒単位での刺激呈示・反応測定を含む5つのオンライン実験を行ったところ,実験室実験を再現する結果が得られた。以上の結果に基づいてオンライン認知実験の可能性について議論した。

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© 2016 日本認知心理学会
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