本研究では,テーブル上の自動整頓システムの実現を目指し,テーブル上の物体の配置と乱雑さの知覚の関係を調査した.従来研究では,複数の文具のかたまり(文具群)をテーブル上に配置した画像用いた心理物理実験を通じて,文具群の配置と乱雑さの知覚について調べられた.これに対して,本稿では,文具群の代わりに単一の文具を配置した画像を実験参加者に呈示して,配置と乱雑さの知覚との関係を調べた.実験の結果,従来研究と同様に,配置された文具同士が散らばっていると回答した被験者ほど,その配置を乱雑だと感じる傾向があることが分かった.