日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第15回大会
セッションID: P3-03
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ポスター3 《思考・言語, 感情・動機, 社会的認知》
異なる意味的側面を連想する概念の処理段階
望月 正哉
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キーワード: 概念処理, 意味論, 連想課題
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抄録
概念処理には複数の異なる意味側面が段階的に関わり合っていることが示されている。言語と状況的シミュレーション理論によると,処理の始めには言語学的な側面,続いて分類学的側面,そして状況的な側面にアクセスされるとしている。本研究では,先行する単語の種類に関わらず,このような過程が想定できるのかを連想課題を用いて検討した。その結果,言語学的な側面や状況的な側面が連想されやすい先行語を提示すると,LASSで想定される過程を反映した処理がみられたが,分類学的側面が連想されやすい先行語を提示すると,異なる処理過程がみられることが示された。この結果から単語のもつ優先的な意味属性に基づいて処理過程が異なることが示唆される。
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© 2017 日本認知心理学会
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