日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第15回大会
セッションID: O4-01
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口頭4 《社会的認知》
性格特性が観察行動と顔の印象形成に与える影響
徐 ?哲川端 良子松香 敏彦
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抄録
本研究は、観察者の性格特性が顔の印象評定と観察行動に与える影響について検討することを目的とし、二つの分析を行った。分析1では、行動実験で得られた眼球運動と性格特性のデータをもとに、複数のモデルを比較し説明力の高い階層的ベイズモデルを選出した。その結果、観察行動は(a)観察者の性格特性と(b)観察者と被観察者の性別を含むモデルが適切であることが示された。一方、顔への印象評定は性別情報を含まないモデルがより適切であることが示された。具体的には、外向性と協調性は性格特性のみ、向上心、神経質と好奇心は観察行動のみを含むモデルが高い説明力を持つことが示された。分析2では、選出されたモデルを用いて詳細な検証を行った。その結果、目、口、眉への観察行動は観察者の性格特性と性別情報に強く関係することが示された。印象評定項目では向上心、神経質と好奇心には口や眉の観察行動が影響していることが示された。
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© 2017 日本認知心理学会
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