日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第15回大会
セッションID: P2-04
会議情報

ポスター2 《知覚・感性, 人格・臨床, その他》
自閉症スペクトラム傾向と感覚間対応づけとの関係性に関する検討
日高 聡太矢口 彩子
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
自閉症スペクトラム障害(ASD)者は多感覚統合処理において特異的な傾向を示すとされている。感覚間対応づけとは,より明るい光とより大きな音のように異種感覚入力に対する任意の結びつきを指し,対応づけの種類によって異なる学習メカニズムが想定されている。本研究では,定型発達者を対象にASD傾向の度合いと感覚間対応づけ生起様式との関係性を検討した。全体的なASD傾向がより弱い参加者群では,感覚・神経応答の強さが学習手がかりとされる光と音の強度に関する対応づけや,言語・概念的一致性が手がかりとされる光と音の高さに関する対応づけ効果が顕著であることが示された。一方,統計的な学習が関わるとされる光の大きさと音の高さに関する対応づけでは,ASD傾向の下位特性である細部への注意傾向が高いほど効果が強かった。ASD傾向によって各感覚間対応づけ効果および異種感覚間学習様式に異なる影響が生じることが示唆された。
著者関連情報
© 2017 日本認知心理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top