日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第15回大会
セッションID: P2-11
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ポスター2 《知覚・感性, 人格・臨床, その他》
合成音声と人声による発話の長さが音声の印象評価へ与える影響
宮本 敬子日根 恭子
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キーワード: 印象, 合成音声, 音声
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抄録
昨今,合成音声を用いた駅の放送やロボットの発話が増加している.これらで用いられているような合成音声の抑揚や感情の自然さに関して,人の声への感じ方とは異なることが報告されている(藤堂・西村・山本・中川,2013).しかし,音声の長さを変えることによって,人声と合成音声に関する印象評価にどのような違いが生じるかは明らかではない.そこで本研究では,合成音声と人声に関する印象が発話の長さによりどのように変化するのか検討することを目的とした.実験では2種の音声(合成・人)についてそれぞれ短文と長文を聞いてもらい,その各々に対し印象判断を行なった.その結果,音声から感じた強さに関する印象評価値について,全体として長文よりも短文の方が高く,長文・短文ともに人声よりも合成音声の方が高かった.本研究より,注意事項など説得力を持たせたい放送などでは,人声よりも合成音声の方が効果的であることが示唆された.
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© 2017 日本認知心理学会
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