主催: 日本認知心理学会
会議名: 日本認知心理学会第18回大会
回次: 18
開催日: 2021/03/03 - 2021/03/04
文字の物理的な情報量をもとに計算される周囲長複雑度がひらがなとカタカナの主観的複雑度を反映する指標として妥当かどうかを検証した。主観的複雑度は日本語話者と英語話者を対象としたWeb調査により7件法のリッカート法で取得した。話者ごとに各文字の主観的複雑度の平均を求め,(1)周囲長複雑度と主観的複雑度の相関係数を算出し,(2)その相関係数を主観的複雑度と画数の相関係数と比較した。(1)より,両話者で高い正の相関が認められ,周囲長複雑度がひらがなとカタカナの主観的複雑度を表す指標として妥当であることが示された。(2)より,主観的複雑度との相関係数は周囲長複雑度の方が高く,画数よりも周囲長複雑度の方が主観的複雑度を反映する指標として妥当であることが示された。加えて,(1)より得られた傾きは,英語話者よりも日本語話者の方が小さく,日本語話者の評定は言語的知識の影響も受けていることが示唆された。