日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第20回大会
セッションID: P2-A04
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空間的注意が顔選好に及ぼす影響
*福川 さくら松本 絵理子
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抄録
注意が魅力印象を形成する外的特徴に影響することが近年の研究で明らかになっているが、顔を見たときに生じる内的特性判断が空間的注意の影響を受けるかについては明らかではない。本研究では、信頼性と魅力の判断を比較し、空間的手がかりにより誘導された注意による効果を検討した。参加者は、空間的手がかりの呈示後、呈示される2つの顔について、どちらがより魅力的である、または、より信頼できるかを判断した。その結果、空間的手がかりによって注意が向けられた位置の顔がより選択されやすく、反応時間は魅力判断でより速いことがわかった。この結果は、空間的注意は、外的特徴と内的特性の両方に対して選択率を高めることを示すと考えられる。
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© 2022 日本認知心理学会
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