日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第22回大会準備委員会
セッションID: P2-2
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美的判断におけるサブリミナル感情喚起効果の探求
*徐 静純
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抄録
美的判断における感情の影響が古くから検討されてきた。だが、事前に呈示された感情刺激による感情喚起は人間の美的判断を変えられるのかについて、従来の研究はまた一致した結果を出さず、議論が続いている。そこで 本研究はサブリミナルの手掛かりを使用し,異なった視覚刺激(絵画・無意味図形)に対する人間の美的判断の変化検討し,視覚刺激が持つ異なる視覚特徴量とサブリミナル感情効果の関連性を調べた。その結果,より美的価値と意味がない無意味図形刺激においては,美的判断が感情による変化が一致することが発見された。それに対して,より美的価値と意味がある絵画刺激においては,美的判断が感情による変化における不一致性が発見され,感情効果が絵画の低次・高次視覚特徴と関連する可能性が示唆された。
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