日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第22回大会準備委員会
セッションID: P2-1
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横顔の部分遮蔽が魅力に与える影響
*満田 隆*神戸 雅大*神林 優里*中村 太一
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抄録
目、鼻、口などの顔パーツと顔全体の魅力の関係を調べる実験方法の一つに、顔パーツを遮蔽した顔画像の魅力の計測がある。しかし、部分遮蔽した顔の魅力に関する研究の多くは正面顔を用いたものである。横顔の魅力には、鼻先と顎先を結ぶEラインと呼ばれる直線と唇の位置関係が要因として関係することが知られており、横顔において顔パーツを遮蔽するとこれらの位置関係が知覚されにくくなることから、横顔では正面顔と異なる部分遮蔽の影響が生じると考えられる。そこで、本研究では、横顔の目、鼻、口を遮蔽した状態から、遮蔽を取り除いたときの魅力変化を計測した。女子大学生33名と男子大学生61名が東アジア人の横顔(男女各36名または30名)の魅力度を評価した。実験の結果、正面顔と同じく横顔においても目は魅力に正の役割をもつことが示唆された。また、口は横顔において負の役割をもつことが示唆された。
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