日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第23回大会
セッションID: O2-1
会議情報

恋人の有無が異性の顔の記憶に及ぼす影響
―逆相関法による検討―
*山口 茉優杉森 絵里子
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

本研究では,恋人の有無が異性の顔の記憶に影響を与えるかを検討した。先行研究では,恋人がいる女性は恋人がいない女性と比較して魅力的な異性を非魅力的に記憶する傾向が示されている。しかし,記憶する側と記憶される側双方の恋人の有無が記憶に与える影響は検討されていない。本研究では,まず75名の学生が恋人の有無が示された異性の顔を記憶し,個人の内的表象を視覚的に近似する逆相関法を用いて記憶した顔の近似画像を作成した。次に84名の学生が作成された近似画像に対して魅力評価を行った。その結果,恋人がいる男性は恋人がいる女性を魅力的に記憶し,恋人がいる女性は恋人がいる男性を非魅力的に記憶した。一方,恋人がいない男性は恋人がいない女性を非魅力的に記憶し,恋人がいない女性は恋人がいない男性を魅力的に記憶した。これらの結果は,恋愛関係が対人印象形成に及ぼす複雑な影響を示唆するものである。

著者関連情報
© 2025 日本認知心理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top