コンクリート工学
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解説
機械式鉄筋定着工法設計指針(2010年改定)の概要
益尾 潔窪田 敏行
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2010 年 48 巻 12 号 p. 12_3-12_8

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抄録
本設計指針初版は,第三者機関の技術評価を取得した定着金物であれば,いずれの定着金物にも適用できることを基本とし,2006年1月に発刊された。機械式定着工法は,その前後より,超高層建物だけでなく,一般建物にも目覚しく普及するとともに,適用範囲の拡大を目的とし,鉄筋メーカー等の工法開発者によって開発研究が進められてきた。そのような状況の中,実務設計では,最上階柱梁接合部の横補強筋量が多くなるなど,初版の問題点も明らかになっている。以上の背景を踏まえ,機械式鉄筋定着工法設計指針(2010年改定)は,新しい実験的知見を反映して適用範囲を拡大し,技術基準解説書による設計との整合を図るなど,実務設計への対応性を高めている。本稿では,2010年改定版の改定内容の要点について紹介する。
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© 2010 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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