抄録
高層鉄筋コンクリート造建物では,プレキャスト化工法の適用が一般的であるが,より高品質で合理的な施工とするためには,現場打設のコンクリートを減らすことと,柱梁接合部での複雑な配筋作業をなくすことが課題であった。これらの課題を解決できる工法として,柱梁接合部までプレキャスト化し,梁・柱の主筋を,貫通孔と機械式継手により接続し,モルタルの充てんにより一体化するオールプレキャスト化工法(LRV工法)を開発してきた。本報では,55階建て集合住宅建物へ適用した同工法の施工状況を紹介し,合わせてPCa部材の取り付け位置の計測を飛躍的に高度化した建方精度管理システムと,PCa工法に適用できる大型タワークレーンのフロアークライミング工法を,その周辺技術として紹介する。