2017 年 55 巻 3 号 p. 217-221
2016年4月にJIS A 5011-2「コンクリート用スラグ骨材-第2部:フェロニッケルスラグ骨材」およびJIS A 5011-3「コンクリート用スラグ骨材-第3部:銅スラグ骨材」が改正された。この改正では,スラグ骨材の環境安全品質についての規定が導入され,フェロニッケルスラグ粗骨材が新たに規格化された。本稿は,今回のJIS改正に対応し,さらに最近の研究成果を取り込んで改訂された土木学会の「フェロニッケルスラグ骨材を用いたコンクリートの設計施工指針」および「銅スラグ細骨材を用いたコンクリートの設計施工指針」の概要を示したものである。