複雑な凹凸リブ形状を有する外壁打放しコンクリートを,現場打ちコンクリートで施工した事例について報告する。リブ躯体は梁・壁部分の縦リブおよび柱部分の横リブで構成されており,施工性などの観点からリブ寸法や配筋等の詳細について検討した。また,本施工に先立ちリブ躯体の先行試作体を作製し,コンクリートの充填性や脱型方法などの確認を行った。一方,本工事では,多数の構造スリットにより打込み工区割が細分化し,工程調整が難しくなるという課題もあったが,施工方法などを工夫したことで予定工期内に上棟した。本施工のリブ躯体については,コンクリートの良好な充填が確認できた。