コンクリート工学
Online ISSN : 2186-2753
Print ISSN : 0387-1061
ISSN-L : 0387-1061
テクニカルレポート
コンクリートおよびモルタル用ポリプロピレン短繊維によるコンクリートの乾燥収縮ひび割れ抑制技術
室賀 陽一郎大澤 孝史堀内 孝文
著者情報
ジャーナル 認証あり

2023 年 61 巻 12 号 p. 1059-1065

詳細
抄録

コンクリートのひび割れの進展を抑制することを目的にポリプロピレン短繊維が用いられている。ひび割れをポリプロピレン短繊維が架橋することでひび割れの進展を抑制する。土間コンクリートなどの建築構造物の非構造部材で使用するにあたっては,乾燥収縮ひび割れの進展を抑制するための鉄筋やワイヤーメッシュなどは省略し,ポリプロピレン短繊維補強コンクリートだけで部材を作製することが可能である。配筋作業(工程)がなくなることでの工期短縮,配筋がなくなることでの作業員の足元安定(作業効率改善)は,建設現場の生産性向上にも寄与している。

著者関連情報
© 2023 公益社団法人 日本コンクリート工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top