2023 年 61 巻 12 号 p. 1059-1065
コンクリートのひび割れの進展を抑制することを目的にポリプロピレン短繊維が用いられている。ひび割れをポリプロピレン短繊維が架橋することでひび割れの進展を抑制する。土間コンクリートなどの建築構造物の非構造部材で使用するにあたっては,乾燥収縮ひび割れの進展を抑制するための鉄筋やワイヤーメッシュなどは省略し,ポリプロピレン短繊維補強コンクリートだけで部材を作製することが可能である。配筋作業(工程)がなくなることでの工期短縮,配筋がなくなることでの作業員の足元安定(作業効率改善)は,建設現場の生産性向上にも寄与している。