名神高速道路河内橋の床版取替工事は,重交通路線における渋滞等の社会的影響を最小化するため,工事期間中も幅員の半断面を供用する幅員方向分割施工で行われた。取替床版には,設計活荷重の増大に対して上部工重量を軽量化して床版以外の補強を最少化し,かつ,路面高さの変更をなくすため,超高強度繊維補強コンクリート(UFC)床版を採用した。架設した床版の接合部の間詰材には,高強度繊維補強セメント系複合材料(VFC)を打ち込んで,橋軸および橋軸直角方向にプレストレスを導入して一体化した。VFCは,市中の製造工場から運搬し,製造から17時間後にはプレストレスを導入するため,流動性の保持と初期強度の発現を両立させたものを用いた。