コンクリートジャーナル
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コンクリートの初期性状
笠井 芳夫
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1973 年 11 巻 10 号 p. 1-15

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抄録
コンクリートの初期性状の対象は打設直後からとし, セメントの凝結・硬化速度によっても異なるが, 普通セメントで20C°, 3日以内程度とする。ここでは5項目に大別して総括した。 (1) 凝結 : コンクリートの各種凝結試験方法を紹介し, 凝結・硬化開始についての考え方を述べた。 (2) ブリージング・初期容積変化・きれつ : ブリージング (その原因と材料, 調合, 型わく, 施工などとの関係), 初期容積変化 (沈下, セメントペースト, モルタル・コンクリートの初期収縮) および初期きれつ発生についての考え方, (3) 初期圧縮強度 : 初期強度推定式, 弾性係数, 適用例, (4) 初期引張強度 : 初期引張強度試験方法および引張応力度一ひずみ度曲線, (5) 上記以外の初期陸状, 初期凍害, 初期における乾燥・振動・温度などの影響, 水中における初期の損耗, 塩分の浸透などについて述べた。
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© 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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