コンクリートジャーナル
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11 巻, 10 号
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  • 笠井 芳夫
    1973 年 11 巻 10 号 p. 1-15
    発行日: 1973/10/15
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    コンクリートの初期性状の対象は打設直後からとし, セメントの凝結・硬化速度によっても異なるが, 普通セメントで20C°, 3日以内程度とする。ここでは5項目に大別して総括した。 (1) 凝結 : コンクリートの各種凝結試験方法を紹介し, 凝結・硬化開始についての考え方を述べた。 (2) ブリージング・初期容積変化・きれつ : ブリージング (その原因と材料, 調合, 型わく, 施工などとの関係), 初期容積変化 (沈下, セメントペースト, モルタル・コンクリートの初期収縮) および初期きれつ発生についての考え方, (3) 初期圧縮強度 : 初期強度推定式, 弾性係数, 適用例, (4) 初期引張強度 : 初期引張強度試験方法および引張応力度一ひずみ度曲線, (5) 上記以外の初期陸状, 初期凍害, 初期における乾燥・振動・温度などの影響, 水中における初期の損耗, 塩分の浸透などについて述べた。
  • 比重と強度との管理
    市田 弘, 渡辺 俊雄
    1973 年 11 巻 10 号 p. 17-26
    発行日: 1973/10/15
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    原子炉の遮蔽コンクリートとして数多い実績を持つ重量コンクリートを強力な波力の作用する灯標建設に応用した施工報告である。コンクリート構造物としての強度 (σ28, =180kg/cm2) 指定が比重指定に加わったことが, この工事を価値あるものとした。設計から施工への実験的研究で工法の成功を裏づけ, また実施工の面でも台風が急襲したことなど工法選択の安全性, 確実性を認識させた。
    コンクリート量は陸上打設160m3, 海上打設110m3であり, コンクリートはすべてプレパクト工法によって施工した。
    ブイ標識から灯標に変わり航路確保, 光源保守が非常に安全かつ容易になった。
  • 5. 断面の選定 (その2 建築)
    鈴木 計夫
    1973 年 11 巻 10 号 p. 39-54
    発行日: 1973/10/15
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
  • 6. まだ固まらないコンクリートの試料採取方法
    毛見 虎雄, 平賀 友晃, 倉林 清
    1973 年 11 巻 10 号 p. 55-60
    発行日: 1973/10/15
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
  • 大島 久次
    1973 年 11 巻 10 号 p. 82-83
    発行日: 1973/10/15
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
  • 石川 達夫, 松下 博通, 葛城 浩三
    1973 年 11 巻 10 号 p. 93-103
    発行日: 1973/10/15
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    最近, 川砂, 丘砂の欠乏により, 海砂をコンクリート用細骨材として使用することが余儀なくされている。海砂が丘砂と異なる所は, 不純物, 特に塩分と貝がらを含むことである。
    この報告では, 海砂の実態調査結果と, 塩分および貝がらの含有がコンクリートの物理的性質に及ぼす影響を調べた結果を述べるものであり, 結論を要約すると次のとおりである
    1) 海砂の塩分含有量は0.02~0.3%であり, 貝がら混入量は2.5mm以上のものについて0.7%である。
    2) 海砂中の塩分含有により, セメノトの凝結時間は短縮され, コンクリートの長期強度は低下する。しかし, 塩分含有量が0.1%程度まではその影響はほとんど認められない。
    3) 海砂中に貝がらを含んでいるにもかかわらず, それを用いたコンクリートの物理的性質は実用上変化しない。
    しかし, オートクレープ養生を行なうコンクリートでは強度低下が認められる。
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