コンクリート工学
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場所打ちぐいの問題点
阪口 理
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キーワード: 場所打ちぐい, 問題点
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1980 年 18 巻 9 号 p. 1-7

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抄録

我が国ではアースドリル工法, ベノト工法及びリバースサーキュレーション工法という3種類の場所打ちぐいが最も多く使われている。 この3っの工法は, 掘削方法, 及び掘削時の孔壁の崩壊を防止する方法などが異なるので, それぞれ異なった問題点を持っているが, 共通する問題点も多い。 共通する問題点には(1)孔底に沈澱する掘削土砂をうまく排除しないとくいの支持力が低下する,(2)地下水の掘削孔内への流入により掘削孔が崩壊する,(3)泥水中でコンクリートを打設するため,地下水や掘削泥水が混入し, 強度の低いコンクリートとなる, などがある。 ここでは, それらの問題が生ずる原因とそれを防止する方法を中心に述べる。

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