コンクリート工学
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熱帯雨林保護のための型わく工事
プレキャスト型わくによるベニヤ使用量削減事例
谷口 英武平井 康司野村 潤岡本 秀雄
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1992 年 30 巻 12 号 p. 21-30

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抄録

わが国のRC造, SRC造の型わく工事は, 熱帯雨林材を使用した現場加工・組立てのベニヤ型わくが主流であるが, 熱帯雨林の消滅, 熟練型わく大工の不足といった問題により変革が求められている。このような問題に対処するために, 本報で報告する中規模のSRC造建物では, 薄肉プレキャスト型わく工法を採用した。この工事では, 柱, 大ばり, 小ばり, 壁のすべての構造要素に対して, 打込みの薄肉プレキャスト型わくを使用したが, これにより, 使用したベニヤ材は在来工法の3%となった。また, プレキャスト型わくの取付けを単純化することにより, 専門の型わく大工に頼ることなく施工できた。

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© 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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