コンクリート工学
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RC造建築物の地震応答解析の現状と問題点
小谷 俊介
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1993 年 31 巻 8 号 p. 15-23

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抄録

鉄筋コンクリート造建築物の非線形地震応答解析の現状について, 構造物のモデル化, とくに, 柱, はり, 耐震壁などの部材の挙動をモデル化した骨組の弾塑性解析方法について解説した。そのためには, 部材の長さ方向に沿った損傷分布を表わす部材モデルと, 繰返し加力に対して損傷部分の荷重-変形関係を表わす履歴モデルが必要である。このような手法は普及してきてはいるが, おのおののモデルについてみると, 必ずしもすべての問題が解決していないことを指摘した。とくに, 部材に単調増加荷重が作用するときの応カ-変形関係あるいは履歴モデルの特性を, 部材形状および材料特性から合理的に評価する方法が欠如している。

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