コンクリート工学
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リゾート施設での省力化施工法
コンクリートディストリビュータおよび支保工システムの採用
植野 修一上野 隆雄澤田 隆志貝田 廣通
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1993 年 31 巻 8 号 p. 54-63

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抄録

遠隔地におけるリゾート施設の建設工事において, 作業員不足対策と環境破壊防止のためプレハブ化工法と施工機械の採用を行った。本計画の高層棟共同住宅建設工事には, 各種の部位にプレキャスト部材を用い, 工事全体のシステム化を行った。とくにバルコニー半プレキャスト板工事を無足場で安全に, しかも, 少人数での施工が可能となるよう開発したカウンタウエイト移動機構付き吊り治具を用いた新しい支保工システムを導入した。そして, 省力化の難しい低層棟駐車場建設工事には, 重労働で多くの労働力が必要となるコンクリート打設工事の省力化が図れるコンクリートディストリビュータを採用した。本報告は, 支保工システムおよびコンクリートディストリビュータの概要を説明し, その施工能率調査結果を報告する。この施工能率と在来手法で行う際の同じ作業の施工能率と比較検討を行った結果, 施工機械を使用することにより, 省力化が図れたことがわかった。

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© 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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