コンクリート工学
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戦後のRC造校舎のリモデルについて
長倉 康彦田中 礼治
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1993 年 31 巻 9 号 p. 5-17

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抄録

戦後のRC造校舎の建設が始められてから約40年を経た。全国小中高等学校校舎の9割以上を占めることになった片側廊下型校舎形式によるこのストックについて, 配値・平面計画の画一性, バラ建てによる機能的欠陥が指摘される。また, この十数年, 教育改革にともなう教育の多様化が広く取り上げられ, 校舎計画にも大きな変革が要請されている。また, 相次ぐ地震災害の結果からみた, このRC造校舎の耐震性能についての問題も残されている。これらの課題を総論したのち, 今後数十年にわたると考えられる現有RC造校舎ストックの改築・改修システム構築の必要性を説き, 建築計画および耐震構造計画の両面に分けてその手法を提案し, 今後の研究課題を述べた。

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