1993 年 31 巻 9 号 p. 53-61
ここで報告する工事記録は, 北陸自動車道・親不知海岸高架橋の耐摩耗層の損傷に対して, 実質1000kgf/cm2級の超高強度コンクリートを用いた補強工事の概要と, 補強後, 厳冬期2期を経過した補強層の摩耗量, 塩素イオンの浸透量および塩素イオンの浸透による微細組織の変化などの調査結果に加えて, 供試体を用いて同様の併行試験を行い, 両者を総合して, 補強層の長期耐久性についての考察を行う。なお, 補強工事は平成3年8月~9月にかけて実施し, 補強後の調査は平成5年4月に行った。