コンクリート工学
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首都高速道路湾岸線における外ケーブル併用PC橋の設計
伊東 昇篠田 誠後藤 精三石川 善信
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1994 年 32 巻 10 号 p. 64-75

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抄録

横浜市鶴見区扇島内にある首都高速湾岸線の3径間連続PC箱げたは外ケーブル併用方式で設計された。外ケーブル方式には多くの利点のあることは知られているが, 適切な技術基準等が整備されていないため, 新設橋りょうから使用された例はわが国ではまだ数橋にすぎない。そのため, 外ケーブル併用橋の設計にあたり, (1) 定着部のFEM解析と供試体による載荷実験, (2) 偏向部のFEM解析, (3) 終局曲げ耐力の評価, (4) 外ケーブルとして適切な材料の選定, (5) 外ケーブルの共振, (6) 外ケーブルの偏向部での疲労特性および摩擦特性の確認, (7) 実橋における外ケーブル緊張時の応力測定などの検討を行った。ここでは, それらの概要について報告する。

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© 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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