コンクリート工学
Online ISSN : 2186-2753
Print ISSN : 0387-1061
ISSN-L : 0387-1061
北陸新幹線鉄道橋の技術
宮林 秀次
著者情報
ジャーナル フリー

1996 年 34 巻 9 号 p. 5-11

詳細
抄録

北陸新幹線高崎・長野間117kmは, 東京と長野を約1時間半で結ぶ路線である。この区間に施工されたコンクリート橋のうち, 霧積川橋りょうは, 三径間連続のPC方杖ラーメン橋で, 斜の橋脚部の施工にロアリング工法, けた部の施工に張出し架設工法を用い, 国立公園内の現地形に与える工事中の影響を最小限にするように努めたものである。また, 第二千曲川橋りょうは, 新幹線鉄道に初めてPC斜張橋を採用したものであり, スパン133.9mはコンクリート鉄道橋として最長のものである。屋代南・屋代北橋りょうは中央スパンがそれぞれ105mおよび90mのエクストラドーズド橋で, 中程度のスパンの鉄道橋のけた高を低くするための最適な構造として採用されたものである。

著者関連情報
© 公益社団法人 日本コンクリート工学会
次の記事
feedback
Top