コンクリート工学
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塩分濃度差法によるフレッシュコンクリートの単位水量測定
後藤 年芳河西 好則山田 真義高野 茂
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2005 年 43 巻 7 号 p. 34-41

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抄録

コンクリート構造物の耐久性を確保するために, フレッシュコンクリートの受け入れ管理項目としてスランプ, 空気量, 塩化物イオン含有量に加えて単位水量の測定が求められるようになってきている。平成16年度からは国土交通省発注の一定規模の工事では, 単位水量の測定が義務付けられた1) 。単位水量の測定方法は10種類以上が提案されており, 各方法の特性を把握するための学会や協会主催の共通試験も実施された。
本報告では, 単位水量を推定する手法の一つである「塩分濃度差法」の原理や種類を概説し, 著者らが開発した電量滴定式塩分計を用いる実用的な方法の概要, 精度への影響要因の検討結果ならびに各種コンクリートの室内および現場での測定例を示す。

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© 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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