コンクリート工学
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レーザー逆コンプトンγ線によるコンクリート内部の検査
最新技術を使うとここまで見える
金田 尚志豊川 弘之魚本 健人
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2007 年 45 巻 6 号 p. 35-40

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抄録

コンクリート構造物内部の調査・診断に各種非破壊検査手法が用いられている。しかしながら, 現在用いられている手法では, その測定範囲や精度等に制限があり, 正確に内部の情報を得ることは難しい。昨今, 耐震強度偽装問題やドリル削孔時の主鉄筋の切断等の問題が表面化し, 非破壊で配筋状態を正確に検査できる手法が望まれている。レーザー逆コンプトンγ線は高エネルギー, 高透過力, 高指向性という特徴を持ち, コンクリート中の鋼材や欠陥部の検出に有効であると考えた。そこで, レーザー逆コンプトンγ線によるコンクリート内部調査の適用性を検証するために, 供試体を用いて実験を行った。その結果, コンクリート内部の配筋, 空隙, 0.2mm幅以上のひび割れを鮮明にとらえることができた。

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© 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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