文部科学省「大都市大震災軽減化特別プロジェクト (大大特) II.震動台活用による構造物の耐震性向上研究」では, 世界最大の三次元振動台E-ディフェンスによる最初の大型実験として, 実大規模の鉄筋コンクリート建築構造物を対象とした震動破壊実験が実施された。試験体には1970年代のやや古い設計を想定した6層耐震壁フレーム構造が採用された。技術的課題や制約条件も多い中, 最終的には, 強震動加振により試験体は1層の腰壁付き短柱および耐震壁においてせん断破壊が生じ層崩壊に至り, ほぼ計画通りに実験が遂行された。