原子衝突学会誌しょうとつ
Online ISSN : 2436-1070
静磁場型電子エネルギー分析器の設計指針II 高分解能化に向けた収差補正技術
立花 佑一森本 裕也
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2025 年 22 巻 2 号 p. R007-

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抄録

静磁場型エネルギー分析器は高速電子のエネルギー分析に適しており,電子顕微鏡や加速器の分野でよく用いられている.以前の記事では静磁場型エネルギー分析器の要となる磁場プリズム(セクター磁石)の設計指針を解説した.本稿では磁場プリズム単独で得られるよりも高エネルギー分解能を達成するための収差補正技術を解説する.まず,一様磁場のモデルで磁場プリズムの幾何収差を解析的に取り扱い,その原因や補正方法を説明する.そして,代表的な収差補正器である磁気多極子について,基礎理論とその使用方法を解説する.最後に,3次元数値計算を用いて,実際の磁場プリズムで生じる幾何収差と,磁気多極子によるその補正の例を示す.

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