2025 年 22 巻 2 号 p. R009-
アト秒パルスを集光することで,光の強度密度を大幅に向上させることができる.可視光はレンズやミラーによって比較的容易に理想的な集光が可能であるが,アト秒パルスの光を集光することは困難である.その理由は,アト秒パルスが波長的にEUV(Extreme Ultraviolet)領域にあり,使用する光学素子に極めて高い精度が求められるためである.本稿では,アト秒パルスの特性を最大限に活かすために重要な,色収差のないミラーによる集光技術について,その概要,設計,集光実験,および応用例を解説する.