主催: 日本船舶海洋工学会
会議名: 令和6年 日本船舶海洋工学会 秋季講演会
回次: 39
開催地: Yokohama City Port Opening Memorial Hall
開催日: 2024/11/21 - 2024/11/22
p. 589-595
近年,世界的に環境保全に対する関心が高まっており,船舶に対してもCO2の排出規制であるEEDIをはじめとした様々な規制が新たに導入されている.加えて船舶からの水中放射雑音についても,国際海事機関において,商船からの水中放射雑音低減のためのガイドラインが承認されるなど関心が高まっている. 航行中の船舶からの水中放射雑音の主な音源の一つにキャビテーションがある.キャビテーションの挙動には伴流分布が大きな影響を与えるため,異なる3種類の伴流分布を用いてキャビテーションの発生量を揃えた状態でのキャビテーション試験を実施し,伴流分布が水中放射雑音に与える影響を調査した.調査結果をふまえて水中放射雑音の騒音レベルの推定に用いるBrownの式に伴流分布の影響を考慮できる方法について提案する.