主催: 日本船舶海洋工学会
会議名: 令和6年 日本船舶海洋工学会 秋季講演会
回次: 39
開催地: Yokohama City Port Opening Memorial Hall
開催日: 2024/11/21 - 2024/11/22
p. 809-815
著者は前回の報告において,複数依存の応答関数を用いて線形応答を非線形応答に写像するRTP法に基づき,非線形減衰力を考慮したroll運動の長期分布を簡易に計算する手法を提案した.同手法は,初めに波高依存の応答関数を求め,それを元に簡単な計算により非線形roll運動の短期・長期分布が得られる手法であるため,簡便さや計算コストは線形の長期予測計算とほとんど同等である.これに続き,本論文では,非線形roll運動の影響を受ける船体応答,例えば波浪変動圧や水平曲げモーメントなどに対する短期・長期分布の計算法を示す.さらに,線形の長期予測計算と反復計算を組み合わせることで非線形応答の長期分布を得る,RTP法よりも簡易な「波高反復法」を新たに提案する.