日本調理科学会誌
Online ISSN : 2186-5787
Print ISSN : 1341-1535
ISSN-L : 1341-1535
低温スチーミング調理による中肉の性状と食味の向上
山崎 貴子岩森 大伊藤 直子堀田 康雄村山 篤子
著者情報
ジャーナル フリー

2006 年 39 巻 6 号 p. 346-353

詳細
抄録
筋肉質でかたく,食用に不適な肉の利用を拡大することを目的に中肉を用いて低温スチーミングによる調理を行なった.本研究では中肉の低温スチーミング調理における組織構造,旨味成分,食味の変化について調べた.
組織学的には, 「茹で」では筋肉繊維が収縮し, 繊維間に間隙ができているが,「焼き」や「低温スチーミング」では比較的形状が保たれていることが観察された. IMPは「低温スチーミング」の方が「焼き」より少ないが,AMPやグルタミン酸は増加していた.加熱によるたんぱく質の分子量変化をSDS-PAGEで観察すると,構成するたんぱく質の大きさや量に差がみられた. 官能検査では「低温スチーミング」は「焼き」と「茹で」の特長を合わせ持ったような高い評価が得られた.
著者関連情報
© 一般社団法人日本調理科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top