抄録
スクールカウンセラーの活動において,教員との連携は非常に重要である。しかし,この連携は具体的な方略を学ぶだけでスムーズに行えるものではなく,教員との有機的な相互の関係性が大きく関わっている。そのため,本研究では実際に現場のスクールカウンセラーが教師との関係性の中でどのように連携を構築しているのかを検討することを目的とし,スクールカウンセラーへインタビューを行い,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて分析した。その結果,スクールカウンセラーは連携の準備,阻害,模索,再構築,実行というプロセスを経て教員との連携を構築しており,スクールカウンセラーが葛藤しながらも教員とのずれを抱え,連携を構築していくには,教員の職業理解と個人理解の獲得が重要であるということが示唆された。