"Dialogue with the City"フォーラムについて報告する。1,100人もの人々が参加して、情報技術を活用した参加者間の共同作業を通じて、パース大都市圏の共通の将来像を構築した。ここで適用された大規模まちづくりワークショップの方法は、米国のNPO"AmericaSpeaks"によって開発されたもので、既にいくつかの適用事例が見られる。ここでは、2003年9月に、西オーストラリア州政府の計画インフラ省が主催したフォーラムについて報告する。各10人の参加者からなる110個のテーブルにおいて、何が守られるべきでありまた何を変えるべきか、またそれらの事項の間に優先順位を付ける作業を行った。さらに、成長限界線、開発シナリオ、保護地区、都心、土地利用密度と交通システムを含む望ましい都市開発の地図を作成するための計画ゲームを行った。110枚の地図データは、将来のパースの計画とガイドラインの決定の基礎資料とするために利用される。こうした、大人数による計画ゲームは、マスタープラン策定の資料を得る方法として興味深い。今後、多くの事例が積み重ねられることを期待したい。