抄録
国際化の進展や産業構造の変化に伴い既成市街地内の土地利用の変化が起こっている。一方、高齢化の進展とともに、都市内の社会構造の変化も起こっている。このような環境変化に対して今後の土地利用の整序化を図り、活力ある都市社会の再構築が求められていると考える。こうした状況下にあるにも関わらず土地利用変化に伴う今後の対応に関する研究はあまりみられない。
本研究では、大阪市内陸部における工業系用地を中心とする土地利用の変化の著しい地区を抽出し、係る地区の住民生活に直結する地域施設の分布の変化並びに街に対する印象の変化について明らかにすることにより、今後の市街地活性化に向けた計画的課題を明らかにすることを目的とする。