2017 年 15 巻 p. 69-72
阪神電鉄の高架事業の伴う道路計画に対して、深江地区まちづくり協議会は、住民による事例調査や勉強会、アンケート調査、説明会等を繰り返し開催し、住民主体の計画提案と合意形成に取り組んできた。 まちづくり協議会のメンバーは、自治会、ふれあいのまちづくり協議会、小学校PTA、婦人会、民生児童委員、子ども会など、地域の主な住民活動団体から構成されている。 本稿では都市計画道路の形態に関する住民提案を神戸市に提出した一連の活動について整理するとともに、包括的な住民組織としての性格を有するまちづくり協議会の果たす役割や展望について述べるものである。