抄録
近年、自転車は観光の手段として活用されており、「サイクルツーリズム」などと呼ばれている。京都市内では、日本人に限らず、外国人もレンタサイクルを利用し、観光を楽しんでいる。本研究では、京都市においてレンタサイクルを利用する観光客の中でも、外国人観光客に注目し、GPSで走行軌跡をとることにより、走行経路や訪問施設などといった回遊特性を明らかにすることを目的とする。分析の結果、GPSログデータを用いて分析することで、観光客が多く訪れる時間や施設を明らかにすることができた。また、アンケート調査結果をデータとしモデル式を構築することにより、外国人観光客の回遊行動に影響を及ぼす要因を明らかにした。