日本都市計画学会関西支部研究発表会講演概要集
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設置管理許可制度を活用した都市公園における公共性と収益性の担保のあり方
天王寺公園エントランスエリア「てんしば」を事例に
加藤 翔太佐久間 康富
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研究報告書・技術報告書 オープンアクセス

2020 年 18 巻 p. 13-16

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抄録

近年、民間事業者による都市公園の管理運営が進められてきている。本研究では、天王寺公園エントランスエリア「てんしば」を対象に、大阪市と近鉄不動産の公共性と収益性ならびに事業評価の実態を把握し、公共性と収益性の担保のあり方を目的としている。調査の結果、収益性よりも公共性を重視し、多くの利用者が利用する場所を確保するために芝生広場を維持管理していること、イベントやテナントの選定の際には誰もが利用しやすい環境を担保していることがわかった。公共性に配慮し公園機能を充実させることによって、集客力を向上させる。その結果、持続的な公園運営を可能にし、ひいては賑わいの拠点としてエリアの活性化が期待される。

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© 2020 公益社団法人 日本都市計画学会 関西支部
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