抄録
貧困地域や貧困者層の包摂を意図する都市政策概念として、「ソーシャルミックス」が存在する。1990年代にアメリカのHOPEⅥ政策から始まり、各時代や諸都市で様々な方法で実施されてきた。また、現代においても歴史的街区や衰退地域の再生事業の一要素として、ソーシャルミックスを用いている事例が存在する。今回の研究対象であるURBAN REGENERATION MIXもその一つである。本稿は、過去のソーシャルミックスを企図した都市政策を跡付け、URMを都市政策におけるソーシャルミックスの現段階とし、過去の政策から現代URMにいたるまでの政策の目的、対象、手法の変化について考察する。また、その変化からソーシャルミックス政策の限界点についても併せて考察する。